無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第93話『戦いの分岐点』

「どうした、上野?もうバテたか?」

「い、いえ・・・大丈夫です・・・」

正直なところ、もうバテてる・・・。

いつもの体育館で、神田さんと大崎さんの2人を相手に戦うのは、正直辛い・・・。

しかも、2人はいつもの運命系を使っているのに対し、俺は練習用に借りた『刀』だ。

いつも俺は『遠雷』による雷撃と格闘、そして『両腕部Iフィールド発生器』の一撃必殺で戦っている。

だけど、『両腕部Iフィールド発生器』以外は目黒や1年に任せてもいい分野だ。

「ただ振り回すな。相手の動きを見極めて、攻撃するんだ」

「は、はい!」

だから少しでも被らないよう、神田さんから剣術を学んでいる。

そして、少しでもキツイ環境の方が覚えるのが早いだろうということで、大崎さんが加わっている。

だけど・・・2人ともかなりのスパルタだ。

容赦なんてものを考えているようにはとても思えない。

『蒼天の剣』とぶつかりあえば質量の違いから軽く弾き返される。

『驕れる牙』の攻撃を防ごうと思えば『刀』をそれで掴まれ、投げられる。

確かにいい経験にはなれそうだが、とてもじゃないが勝てるとは思えない。

一方で目黒も・・・

「ハァッ!」

品川さんと田町さんの2人に相手をしてもらっている。

2人とも手段こそ違うけど射撃に関してはかなりの腕前だ。

それを相手にするのはかなりの荒行だ。

だけど・・・

「よし、いい感じだぞ、目黒」

「その調子その調子♪」

「ハイ!」

2人とも割りと甘い。

田町さんはなんとなく分かるけど、品川さんは意外だ。

もっとも、それほどまでに目黒の腕があるということなんだけどな。

「やってるわね」

すぐ近くの入り口から、そう言う大塚さんの姿があった。

「あ、はい、お疲れ様です」

なのでそう挨拶すると

「手を休めていいなんて言ってないぞ」

その一言と共に神田さんの一撃が飛んできた。

俺は咄嗟に『刀』でガード・・・したが、その重さに吹っ飛ばされてしまった。

「痛テテテ・・・」

「おいおい、それぐらいで吹っ飛ばされるなって」

大崎さんがやれやれと言いたげな表情を浮かべながら言ってきた。

「・・・で、大塚。引率の先生決まったか?」

「えぇ。どうにかね」

引率?それって・・・。

「今度の依頼の引率ですか?」

「あぁ。時期が時期なだけに、見つけるのが大変だったわよ」

「・・・時期?」

何かあったか?

「・・・上野、依頼の日にちを言ってみろ」

「え?来週の土曜なんで25日・・・あ」

ものの見事にクリスマスだ。

「そういうことだ。そんな日じゃ簡単に人は見つからないだろ?」

「・・・ですね。ところでそれを誰が・・・」

「大塚、ありがとうな。じゃあ一緒にこいつ鍛えてやってくれないか?」

「言われなくてもそのつもりよ」

俺が質問しようとしている間に、会話が進んでいる上の大塚さんもログインして『雷鳴の闇』を取り出した。

・・・まだ俺の地獄は続きそうだ。



「お疲れ様」

校門で羅印とすれ違った犬彦先生はそう声を掛けた。

「はい、お疲れ様」

ホウキではきながら羅印はそう答えた。

そして少しずつ離れていく犬彦先生に、今度は羅印が声を掛けた。

「今度の生徒会の引率、引き受けたそうですね」

犬彦先生もこれに反応し、歩みを止めた。

「えぇ。それが何か?」

「・・・もしかして、アレと関係性が?」

「・・・えぇ。それを確かめる意味も含めて、引き受けましたよ」

「そうですか・・・」

それだけ聞いて、羅印は黙ってしまった。

「・・・この任務が終わったら、また呑みましょう」

コップを飲むジェスチャーをしながら犬彦先生は誘った。

「えぇ、是非」

笑みを浮かべながら羅印は答えた。

それを見た犬彦先生は再び歩き出した。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ラジオ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。