無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第92話『脅威の指揮』

「ふぅ、危なかったぜ・・・」

「それはこっちのセリフですよ」

お互い着地してから言葉を発した。

俺の『遠雷』と渋谷の『刹那の夢』がお互い発したエネルギー。

それがぶつかり合ったことにより爆発が起きたのだ。

幸い、俺も渋谷も大したダメージを受けずに済んだが・・・。

「上野君!?」

「渋谷さん!」

目黒と五反田が心配するかのように駆けつけてきた。

「ゴメンゴメン、でも大したことないから気にしなくていいぜ」

「・・・無理しちゃダメだよ」

不安そうな顔を浮かべながら目黒が言ってきた。

・・・そんな顔して言われたら、そうするしかないよな。

「あぁ。気をつける」

とりあえず、そう繕っておいた。

・・・それにしても・・・

「2人とも、あの任務以来強くなったよな。ずっとアレは隠してたのか?」

渋谷の残像にしろ、五反田の『デストロイモード』にしろ、それぞれの大きな戦力に違いなかった。

アレを使いこなすんだから・・・相当裏で練習したんだろうな。

「いえ、それが・・・」

「ん?どうしたんだ?」

「・・・あの時が初めてだったんです」

「・・・え?」

あの時初めてアレだけのことをした・・・ていうのか?

「じょ・・・冗談だろ?」

「いえ、あの時上野さんから下がれって言われてショックを受けたんですけど、そしたら・・・」

「・・・急に使ったこともない能力が使えるようになった、ってこと?」

目黒が突然切り出した。

「はい、その通りです・・・何か心当たりでも?」

「えぇ。私も『ジェノサイドモード』を初めて使ったとき、そんな感じだったから・・・」

目黒が初めて『ジェノサイドモード』を使ったときというと・・・例の事件の時か。

それを思い出しちまったんだろう、目黒の表情は若干曇った。

・・・でも考えてみると、俺も初めて『遠雷』の能力を使ったときも、野球部に追い詰められていたときだ。

どうやら、運命系の武器はいざという時に能力が発揮されるみたいだな・・・。

「・・・そろそろ時間よ、行きましょ」

目黒にそう言われて時計を見てみると、定例会議の時間が迫っていた。

「だな、行こうか」

俺達は同時にログアウトし、そのまま体育館を出た。



「さて・・・じゃあ次に軍から来た依頼についてだ」

いつものように問題なく近況報告が終わり、神田さんが見覚えのある封筒を取り出した。

「前回の任務で調査した施設と類似したのが見つかったらしく、その協力をしてもらいたいってことだ」

・・・またあの組織関連か。

代々木は知っていたからいいとして、渋谷と五反田にはどうにか誤魔化している。

これ以上、人を巻き込むのは俺も会長も不本意だからという判断からだ。

俺はあの時、たまたまそこを通りかかって、明らかにピンチだった3人に救いの船を出した、ということになっている。

「んで、今回行ってもらうのは・・・上野と目黒に頼もうと思っている」

「・・・え?」

急に俺の名前を言われ、聞き返してしまった。

「俺達3年はあと少しで卒業しちまうからな。進路先のことでこの先大変だし、後々のことを考えてもお前たちに経験を積んでもらいたんだ」

そうか、考えてみたら既に12月。

もうそろそろ、そういうことを考えなきゃいけない時期になっていたんだな・・・。

「分かりました、やってみます」

「同じくです」

「よし、よろしくな。じゃあ今日はここまで」



都内某所。

「またやられたようだね、新橋君」

「・・・・・」

薄暗い廊下ですれ違った新橋に若い男が声をかけた。

「安心しろ、その分俺が仕事すればいいだけの話だ」

「・・・アイツは俺が始末するんだ。邪魔をするな!」

気が立っている新橋はそう声を荒げた。

「・・・フ、君には期待しているんだ、それを裏切らないでくれよな」

「言われるまでもない」

そうやり取りをして、新橋はその場を去ろうとした。

そんな新橋に、男は声を再びかけた。

「例のアレがあと少しで完成しそうだ、その指揮は君に任せようと思っている」

この一言を聞き、新橋は足を止めた。

「・・・どういうつもりだ?」

「言っただろう、君には期待している、と」

それだけ言い残して、男は去っていった。
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