無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第75話『脅威の標的』

「・・・うそだろ?」

1年生3人を避難させた後再び体育館に戻ってきた俺達の目の前で、見たこともない光景が広がっていた。

「私もそう思いたい、けど・・・」

どうやら、目黒にもそう思えるようだ。

おそらく、さっき運んだ1年生でもそう思うはずだ。

大崎さんと田町さんが倒れ、神田さんが苦戦している姿なんて・・・。

まだ戦闘している神田さんだって、戦闘服はボロボロになり、乗っている『メガライダー』だって所々破損している。

「・・・神田君、だっけ?いつになったら本気を出すの?」

3人組の内の女性がそう言ってきた。

本気?神田さんが手加減しているとでも言うのか?

「あいにく、学生している間はコイツ一本で戦うって決めているんでね」

この状況下でも、神田さんは笑みを浮かべて答えた。

「そうなんだ・・・じゃあ死んじゃえ」

ガキが小さい体に不釣合いなデカい三つ又のエネルギー系の槍を持って神田さんに襲い掛かろうとした。

「「危ない!!」」

その瞬間、俺も目黒も同時に武器を具現化。

俺は『遠雷』の雷撃を、目黒はジャンクションの光線を放った。

両方とも、ガキには気付かれ、いとも簡単に避けられた。

だが、元々当てる気はいなかった。

あのガキを止めることが出来ればそれで良かったのだから。

「な・・・2人とも!早く逃げろ!」

「そんなこと・・・出来ませんよ!!」

「私も同じです!」

神田さんの指示に、俺も目黒も初めて逆らったかもしれない。

だけど・・・普通に戦って勝てる相手とはとても思えない。

だから、夏合宿のときと同じようにまずは翻弄していくのがいいはずだ。

それなら・・・

「目黒・・・」

「うん・・・ウェポンチェンジ!」

俺の考えが分かったのだろう、すぐに武器を『ピーコック・スマッシャー』に変えた。

「よし・・・行くぞ!」

「うん!」

その掛け声と共に俺は走り出し、目黒も引き金を引いた。

『ピーコック・スマッシャー』から放たれた光線は何度も軌道を変えながら3人組に向かい・・・一発も当たりはしなかった。

だが、これでいい。

元々狙いは動きを止めること。

その間に俺が近づいて、

「食らえ!」

『遠雷』から雷雲を発生させ、3人を包み込んだ。

そこを駆け抜けると同時に、

「今だ!!」

「ええ!!」

俺は雷撃を、目黒も今度は狙って『ピーコック・スマッシャー』の引き金を引こうとした。

その時だった。

「甘いんだなぁ」

「え?」

突然雷雲の中から声がすると共にあのデブが外見から想像出来ない速さで俺の方に向かってきた。

「な!?」

俺は咄嗟に回避し、その突撃を食らうことはなかった。

「ん~、避けられるとは思ってなかったんだなぁ」

・・・さっきから思うが、なんかコイツの話し方がムカつく。

「でも、アッチの子は気にしなくていいのかなぁ~」

「え?」

そう言われて、晴れた雷雲の先の方を向いた。

そこには、あの女性に首を掴まれ宙に浮いている目黒の姿が俺の目に映った。

「め、目黒!」

「よそ見していいとは言ってないんだなぁ」

その一言と共に俺の横から物凄い衝撃が飛んできた。

それはあのデブからの体当たりだと容易に予測できた。

そんな予測に関係なく、俺は壁に激突するまでに吹き飛ばされた。

「グハッ!」

あまりの痛みに、思わず苦悶の声をあげてしまった。

「ん~、このまま終わらせてあげるんだなぁ」

その一言と共に、デブが武器を具現化させた。

それは、腹と新たに現れた腕に備わった3つのデカい砲だった。

武器名は・・・ダメだ、今の衝撃で目がかすんで見えない。

「じゃあ、終わりなんだなぁ」

その一言と共に砲口にエネルギーが溜まり始めた。

目黒は・・・神田さんが助けに向かっているのが見える、なら心配ないはずだ。

なら後は俺自身の心配だけ・・・だけど、このままでは本当に終わっちまう。

「行くんだなぁ」

そしてデブがまさに発射しようとしたその時だった。

「やらせないわよ」

キレイなその声と共に誰かがデブに斬りかかった。

「い、痛いんだなぁ」

これにより、デブはよろけながら砲撃を中断した。

斬りかかったのは・・・

「ぬ・・・縫先生・・・」

今学期になって赴任してきた、縫先生だった。
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