無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第68話『姉妹の伝わり』

「何ですか?」

状況が状況だけに、新橋と池袋はすぐに駆け寄った。

すると突然、目白は2人の胸に手を当てた。

その瞬間、『刹那の夢』から衝撃が放たれ、それを2人はまともに受けた。

「ウワッ!?」

2人はそのまま先ほど降りてきた階段まで吹き飛ばされた。

「イテテテ・・・」

「め、目白さん、何を・・・」

と、新橋がすぐ立ち上がって戻ろうとした。

だが、入り口の手前でまたしても吹き飛ばされた。

「・・・『プラネイトディフェンサー改』?」

目白はいつの間にか、部屋の隅にそれぞれ遠隔操作型エネルギー防御壁『プラネイトディフェンサー改』を設置、作動させ、部屋全体をエ

ネルギーの壁で囲んでいた。

更に

「ウェポンチェンジ・・・」

目白は武器を変化させた。

両前腕部を全て覆った『両腕部Iフィールド発生器』を。

「これで被害は最小限に食い止められるわ」

2つのフィールドによる『サイクロプス』の抑制。

それが目白の狙いだった。

「そんな・・・そんなことしたら目白さんも無事じゃ・・・」

「・・・そうね」

「そうねって・・・なんで」

そこまで言ったところで新橋は突然気絶した。

後ろから池袋が手刀で新橋の首を叩いたからだ。

「・・・アリガト、池袋君」

「いえ、目白さんのことになるとコイツ、冷静じゃいられないですし、それに・・・」

「それに?」

「・・・悪いですが、目白さんについて少し調べさせていただきました」

その池袋の発言に、目白は反応を見せた。

「・・・ということは知っているのね、私の体のこと」

「ええ、すいません」

「いいのよ、いつかバレることだったし」

そう言って目白は服の右袖に手をかけ、そのまま引きちぎった。

するとそこには、とても人の肌とは思えないほど黒く変色した目白の肩が露わになった。

「・・・やはり目白さん、あなたは『E計画』の・・・」

「えぇ、被験者だったわ。とある人のおかげで抜け出すことは出来たけど、その人によるともうあと1年生きられないみたい・・・」

淡々と語る目白だが、その瞳には寂しさが滲み出ていた。

「・・・だからその方法を思いついたと?」

「えぇ、どうせ消える命なら、少しでも有意義に使いたいしね」

「けど・・・それを聞いてコイツと目黒はどう言いますかね」

池袋はそう言いながら新橋を抱え上げた。

「新橋君にはゴメンとだけ伝えておいて。目黒には直接伝えるから」

「・・・分かりました。じゃあ最後に、2点だけ聞かせてください」

「え?」



「・・・たく、あいつらどこに行った?」

やっと集団を追い払った犬彦先生であったが、先に行った3人を見つけられずに迷っていた。

「あ、犬彦先生」

と、池袋が新橋を抱えながら隠し階段から出てきた。

「お、池袋・・・目白はどうした?」

「それよりも、あと少しで『サイクロプス』が発動します、退却を」

「何?ところで目白は?」

『サイクロプス』の存在に驚きつつも、目白の不在に犬彦先生は気付いた。

「目白さんは・・・」

「・・・そうか、自分から決めたか」

「え?」

「いや、何でもない。行くぞ」

そう言い放ってから犬彦先生は走り出した。

それを見た後、池袋は

(お2人とも、出番です)

『プライベートメッセージ機能』で通信を行った。



「・・・相変わらずの数だな」

気を失った目黒の分まで照先生は異星人に対して攻撃を行っていた。

先ほどに比べ数は大分減っているものの、1人で対応するには多かった。

「・・・仕方ない、一気に決めるか」

そう呟いた後、照先生は砲を2つとも構えた。

「『アムフォルタス・プラズマ収束ビーム砲』、JS・・・」

と『JSAモード』の使用宣言しようとしたその時だった。

左手前方からという、照先生が全く想像していなかった方向から光線が異星人の集団に直撃。

照先生の手に負えないほどの数であった異星人が、数えられるほどの数にまで減った。

更に

「ハァァッ!」

右手前方から叫び声と共にワイヤーで繋がった何かが飛んできた。

その何かは異星人1体をガッチリ掴み、そしてそれに引き寄せられるかのように人が飛んできた。

その人はそのまま異星人と格闘戦に突入、次々となぎ倒していった。

「大丈夫ですか?」

呆然としている照先生に、おそらく先ほどの光線を放ったであろう砲を持った男が現れた。

「あなたは?」

「私は政府軍東京支部緊急特務部隊所属の雷電、彼は同じく悠矢です」

「・・・どうしたんですか、急に?」

多少の不信感があるのだろう、警戒しながら照先生は聞いた。

「あそこから『サイクロプス』反応が検知されました」

「何?」

「フィールドで装置を囲んでいるようなので被害は最小限ですが、ここは危険です。撤退をお願いします」

「わ、分かりました」

そう言って照先生は横になっている目黒を背負った。

「・・・う・・・」

それで目黒は目覚めた。

「目黒、起きたか、だが今はそれどころじゃない、しっかり掴まってろ」

「は、はい・・・」

それだけ伝えると、照先生は走り出した。

(・・・目黒)

突然、目黒に『プライベートメッセージ機能』による目白の声が聞こえてきた。

(・・・お姉ちゃん?)

普段は目白をそのまま姓で呼んでいる目黒だが、孤児院や2人だけでいるときは基本的にこのように呼んでいた。

(最後に・・・最後に言っておきたいことがあるの)

(え?最後?)

(あの時・・・前の孤児院から逃げ出したときからずっと思っていたけど、ずっと言えなかったことを、ね)

(ど・・・どういうこと?)

(・・・たとえ、たとえ血は繋がっていなくても、あなたは私の妹だわ。それだけは忘れないで)

この言葉が目白に伝わりきった次の瞬間、廃工場が赤い光に包まれた。

「お、お姉ちゃーーーーーん!!」



その後、廃工場は完全に消滅。

しかし、撤退の連絡がうまく伝わったこともあり、被害は全くなかった。

目白の犠牲を除いて、は。
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