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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第60話『羽の救護』

「や・・・やったか?」

煙で視界を遮られているためロボットの破壊を確認出来ないが、あの爆発だ。

巻き込まれてタダで済むわけがない。

『遠雷』と『ジャンクション』のエネルギー同士の衝突による爆発。

もし『覚醒』していなかったら、思いつかなかっただろう。

カァァァァァン

突然聞いたことの無い音が耳に入ってきた。

その音の元は・・・目黒の羽が散っていく音だった。

そのまま目黒は気を失い、落下・・・

「目黒!」

思わず叫びながら落下地点に飛び込んだ。

その甲斐あって、地面に激突する寸前に目黒の体に手が届いた。

俺はそのまま抱き寄せ、背中から着地した。

多少の衝撃を感じたが、全く問題ない。

それよりも目黒は・・・

「・・・・・」

・・・大丈夫、気絶しているだけだ。

でも、一体目黒に何が起きたんだ?

例え『覚醒』だとしても、あの羽の説明がつかない。

ここは目黒をそうした張本人である、かよ子ちゃんに聞くのが一番だな。

そう思いかよ子ちゃんに声を掛けようとしたが・・・

「・・・あれ?かよ子ちゃん?」

周りを見渡しても、どこにも見当たらない。

どこに行ったんだ?

まさか、今の爆発に・・・?

「先輩、危ない!」

そんな声と共に代々木が突然俺の横まで来て『自由の代償』を構えた。

次の瞬間、煙から一本のビームが俺達に向かって飛んできた。

ビームは『自由の代償』に当たって防がれたため、直撃は免れた。

だが

「キャア!」

その衝撃で代々木は吹き飛ばされた。

「代々木!」

代々木に心配の声を掛けると、その煙から

ザァン

と、何か巨大な物体が砂浜を踏む音が聞こえてきた。

恐る恐る煙の方を見てみると、一体のロボットが頭にビーム砲を構えていた。

だが、全体的に見ても相当なダメージを負っているのが見て分かった。

次第に煙が晴れてきたため確認出来たが、生き残ったのはコイツだけのようだ。

あと一歩・・・攻撃できれば倒せるが、もうそんな力もない。

その上・・・

(感覚が・・・戻ってる)

既に『覚醒』も効力を失っているようだ。

そう考えていると、ロボットのビーム砲がエネルギーを充填し始めた。

もう・・・万事休すか?

そう考えたその時。

バァン!バァン!バァン!バァン!

突然ロボットの様々な箇所が爆発。

そしてそのまま・・・

ドゴォォォォォォン!

爆発し、やっと再起不能となった。

でも、一体何が?

「やれやれ、どうにか間に合ったみたいだな」

砂浜脇の道路から声が聞こえてきた。

その声の主は・・・

「お、音無先生!?」

そう、紛れも無いウチの教師の音無先生だ。

「・・・でも、どうしてここに?」

「帰省先が隣の県でな、ちょっとこっちに様子を見に来たんだ」

そういえば、音無先生がここの隣の県の出身だっていうのは、割と有名な話だ。

「なるほど・・・って、そういえば会長は!?」

そう言って会長の方を見てみると、まだ戦闘の途中のようであった。

具体的な会長と新橋の状況は分からないが、どう見ても会長が押していた。

「・・・近所迷惑になるのもアレだし、さっさと止めてやるか・・・おい、池袋!」

音無先生がそう声を掛けると、会長はそのまま新橋と大きく距離を取った。

「元先生だからって・・・割って入るんじゃねえ!」

そんな先生に怒りを露にしながら、新橋はこっちに銃口を向けた。

「・・・新橋、周りを見てみろ」

腕を上げながら音無先生は忠告した。

「え・・・んな!?」

新橋の周りには・・・既に『フェザーファンネル』による包囲が完成していた。

「少し、頭冷やせ」

その一言と同時に、音無先生は手を一気に下げた。

と同時に、フェザーファンネル達は一斉に新橋に向かっていった。

その状況を新橋が打破出来るわけも無く、そのまま

バババババァァァン!!

言うまでも無く無数の爆発の餌食になった。

これで倒したかのように思った。

だが、新橋は乗っていた飛行物体共々助かっていた。

もっとも、ダメージは相当なものと容易に判断できたが。

「ク・・・次こそはこうは行かないからな!!」

そう言い残して、新橋は飛行物体の全速力を出して去っていった。

「・・・なんとかなったな。じゃあ俺も行かなきゃいけないから、後はヨロシクな」

音無先生もその場から去ろうとした。

「え?まだいいじゃないですか?」

「そうも行ってられないさ、これから半分仕事で北海道まで行かなきゃいけなくてな」

『北海道』という単語も気になるが、『半分仕事』というのにも引っかかる。

「お土産楽しみにしてますね♪」

「あぁ、任せておけ」

会長には特に気にならない問題らしい・・・。

と、そんな会話をしているうちに音無先生は行ってしまった。

「・・・さて、俺達も退散しようか。これだけやってれば、神田達に気付かれちまうかもしれないしな」

やはり、神田さんとかに知られるのはまだ控えたほうがいいみたいだ。

俺は目黒を抱えたまま、会長達と共に宿へ戻った。



翌朝。

「オハヨー」

「あ、おはようございます」

たまたますれ違った五反田に軽く挨拶しながら、俺は洗面所のある1階へと降りた。

と、降りた先の玄関に、立ち尽くしている目黒を発見した。

「お、目黒オハヨー」

「あ、おはよう。それよりも・・・コレ見て」

「ん?何何・・・」

目黒が見ていたもの、それはコルクボードに写真の数々。

その中の1枚に、見た顔があった。

それは・・・

「か・・・かよ子ちゃん?」

そう、昨日会ったかよ子ちゃんに間違いなかった。

でも、なんでこの写真がここに?

「おや?かよちゃんを知っているのかい?」

声が聞こえてきたので振り向くと、そこには宿の女将さんがいた。

「あ、すみません、この子って・・・」

「あぁ、かよちゃんだろ?可愛そうにねえ、あんな最期で」

「最期?」

・・・何でだろう、嫌な予感しかしない。

「実は一昨年、暴走族のひき逃げにあってね。ああいう暴走族を止めるためにアンタ達と同じ百花高校に通って、

エンドレスバトラーになるって張り切っていたんだけど・・・」

・・・この女将さんの話と俺らが昨日見たこと。

それらを統合すると・・・

「・・・上野君、もしかして私達み」

「目黒、それ以上言うな」

「・・・うん、ゴメン」

この夏、俺達はエンドレスバトラーになっても分からないことがあるということを、身をもって学ぶことが出来た。
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