無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第55話『見つめなおす自我』

「い・・・『E計画』?」

それって、確か前に羅印さんが言っていた・・・。

「あの組織は、その関係者を中心に結成。その実験材料として、異星人に襲撃を仕掛けさせている」

そんな事情があったなんて、初めて知った。

・・・となると、1つ疑問が浮かぶ。

「じゃあ・・・この前の新橋ていうのは・・・もう・・・」

「やっぱり、新橋さんが絡んでたんですね」

突然背後から声が聞こえてきた。

聞き覚えがはっきりとする女声。

それはもう、見る間でもなく分かった。

「目黒・・・どうして?」

格好を見ると、髪が若干濡れている。

どうやら、風呂上りだろう・・・。

・・・また妙なことを連想してしまう。

とにかく、ここは目黒の話に集中しよう。

「上野君がこんな時間に1人外へ出て行くのを見て不思議に思って、ついて来たの。そしたら、会長までいて・・・」

「・・・目黒君、率直に聞こう。どこまで知ってる?もしくは感づいてる?」

会長が質問を投げかけた。

「新橋さんが絡んでるって気付き始めたのは例のサッカー部の事件です」

「・・・・・」

目黒の言葉に、代々木が少し反応した。

代々木も関っている事件だ、無理もない。

「あれだけ力を求め続けていた人だから、きっと強化関係の何かに関っている、そう思ったんです」

目黒の話を聞いて、前々から疑問に思っていたことがもう一つ浮かんだ。

「目黒、前から思ったんだけど、その強化っていうのは・・・?」

「それが、違法な『エンドレスバトラー』への実験の1つだ」

目黒ではなく、会長が代わりに答えてきた。

「え?」

「ログイン用のプログラムに手を加えることで、一時的に当人の能力以上の力を発揮出来るようになる、そういう代物だ」

「・・・それ以外に何かあるんですね?」

そうじゃなきゃ、違法に指定する理由がない。

むしろ、一時的とはいえ能力を強化出来るのだから、利用するべきだろう。

「あぁ、その通りだ。これを行うとその当人は効果が続く限り理性を失い、本能のまま行動する」

「・・・え?」

とても予想できなかった言葉が飛んできた。

だけど、その状態で野球部は俺に復讐を、サッカー部は女子に手を上げようとした。

それを考えると、納得できる。

「・・・会長、なんで新橋さんの今を知っているんですか?」

目黒が真剣な顔で会長に聞いた。

目黒と新橋・・・何かあったんだろう。

「・・・今度ゆっくり話すさ」

いつもの軽さで会長が答えた。

その時だった。

「その必要はねえよ」

突然頭上の方から声が聞こえてきた。

上を見ると、そこには新橋がいた。

よく見ると、昼間田町さんが使っていた『Gアーマー』のような飛行物体の上に立っていた。

「・・・新橋さん」

目黒が複雑そうな表情を見せた。

「久しぶりだな、目黒」

そんな目黒に不適な笑顔を浮かべながら新橋は答えた。

「どうして・・・どうして急にいなくなったんですか!?」

らしくない、荒げた声を目黒は出した。

「・・・もうあんなことを二度と起こさないよう、力を求めている。ただそれだけさ」

「そんな・・・だからって、そんなことしても目白さんは戻ってこないんですよ!」

目白?一体誰だ?

「・・・だったら目黒、お前も来いよ」

「え?」

急な新橋のスカウトに、俺を含めた全員が驚きを隠せなかった。

「俺のところに来れば、もうあんな犠牲者は出ないんだぞ?お前が『エンドレスバトラー』になるのは、そういう理由なんだろ?」

「それは・・・」

確かに、前に目黒は言っていた。

これ以上自分のような孤児を作りたくないから戦う、って。

「さぁ、目黒、どうするんだ?」

「わ、私は・・・」

すると、目黒の足が自然と新橋の方へと動き出した。
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