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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第45話『確かな成長』

「ただいま帰りました・・・」

玄関のドアを開けながら、大塚は自宅に入った。

その玄関は、とても一般的とは言い難い、広大なものだった。

「・・・・・」

しかし、その広大さから大塚の声は誰の耳にも入らなかった。

とりあえず靴を脱ぎ、自分の部屋に行こうとした時だった。

「お、帰ってきたか」

玄関から見えるいくつもの扉のうちの1つから、大塚の父親が開けて顔を出した。

「はい、遅くなって申し訳ありません」

普段の学校での大塚とは思えないほど、礼儀正しい返事をした。

「うむ、それなら別にいい」

口元に蓄えたヒゲに触れながら、そう答えた。

「そうですか・・・」

大塚はそう言ってその場を離れようとした。

「だが、あの男と未だ付き合っているのは見過ごせん」

「・・・・・」

その言葉に、大塚は足を止めた。

「お前がどういう生き方を選ぼうと、私は黙認してきた。だが、最終的にはこの家の跡取になることを忘れるな」

大塚の家は、先祖代々から続いてきた名家。

そのため、小さい頃から様々な英才教育を受けてきた。

だが、それにも関わらずエンドレスバトラーになるための『百花高校』に入学。

それ以来、大塚は家族を始め親戚からもいいように見られていない。

わざわざそんな道を何故選んだのか、真実は大塚以外の誰も知らない。

そのためもあってか、この父親からの言葉にも

「私は私のやり方で生きていきます。口出ししないでください」

と、平然な態度を取った。

「・・・ふむ、そうか」

それ以上、父親は何も言おうとしなかった。

大塚はそれを見て、その場を後にした。



「ハァァァァ!!」

前方から襲い掛かってくるロボットに対して、俺は『遠雷』で雷撃を放った。

この雷撃を避け切れなかったロボット達は、たちまち破壊されていった。

「流石だな、上野君。転校初日の時に比べて大分成長している」

俺の後ろから会長の声が聞こえてきた。

・・・イヤなことを思い出させてくれる。

「上野先輩、やっぱり凄いですね」

すぐ傍から聞こえてくる代々木の声。

・・・嬉しいんだが、喜ぶほどの余裕が無い。

今俺達は最上階を目指しているわけだが、俺は先頭で駆けている。

会長に仕向けられたというのもあるが、俺としてもその方がやりやすい。

『遠雷』だと近づかれると防御出来ない分不利。

『両腕部Iフィールド発生器』だと短期決戦しか出来ないため、状況的に向いていない。

そう考えると、こうやって

「どけえ!」

雷撃で迫ってくる相手を押しのけていく。

それが一番手っ取り早い方法だ。

まだ最上階での戦闘があるが、そこは会長や代々木に任せることにしよう。

俺はただ、目の前に活路を開くだけ!

「・・・ん?」

4階に到達したところで、思わぬことになった。

今まで3体ぐらいのまとまりで攻めてこられてたが、今目の前には15体ほどで迫ってきていた。

あれをいちいち雷撃で破壊するのは手間がかかる。

それなら・・・

「『遠雷』、『JSAモード』起動!」

発動と共に、手の『遠雷』の激しさが増した。

だが、以前異星人の巨大ロボットにやったような使い方は出来ない。

天井が低い屋内じゃ威力が半減してしまう上に、それでこいつらを一掃出来るとは思えない。

だから俺は両手を合わせて、『遠雷』を縦ではなく横に伸ばした。

そしてそれを

「ウォォォォォォ!!」

思いっきりなぎ払った。

この一撃で、目の前にいた相手は例外なく両断。

再び、俺達の前に活路が開かれた。

「よし、行きましょう!」

俺は再び後ろの2人を先導する形で走り始めた。

あの時とは違い、『JSAモード』を使ってもまだまだ底に尽きそうにない。

むしろ、もう1発か2発はやっても大丈夫だ。

・・・あれから、本当に成長したんだな、俺。

「・・・お?」

5階に上がったところで、また人型のロボットがいた。

しかし、いるのは1体だけ。

「・・・上野君、気を引き締めた方がいいぞ」

突然会長が口を開いた。

「え?」

「アイツは・・・最新の量産型の試作機だ」
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