無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第43話『突然の決意』

「ふぅ~」

『百花高校』職員室。

その中で、蝶子先生がただ1人だけいた。

目の前の机には、自分のクラスの生徒達の通知表。

数日後の終業式までに、これらを全て書き上げなくてはならない。

「おつかれ」

そうやって蝶子先生の後ろから声を掛けてきたのは、同じく『百花高校』の犬彦先生。

「おつかれ。担任を持つと、この仕事は大変よね」

ため息をつきながら蝶子先生はぼやいた。

「そりゃそうだろうな。コーヒーでも飲むか?」

「うん、お願い」

そういうやり取りをし、犬彦先生はまず手に持っていた荷物を自分の机に置き、コーヒーメーカーの方へ向った。

ガラッ

すると、職員室に音無先生と、同じく戦闘実技科目を担当している照先生が入ってきた。

「お、2人ともお疲れ」

「お疲れ様~」

心なしか疲れて見える蝶子先生と犬彦先生に対し、今入ってきた2人にはまだ活力が顔に表れていた。

「おつかれ・・・。いいなぁ、担任持ってない奴らは気軽で・・・」

「確かに、な」

恨めしそうな顔をしながら2人は言った。

「おいおい、俺らだって大変なんだぜ」

「そうですよ、補習の生徒達の日程調整に審査基準とかを考えないといけませんし」

すぐさま反論が飛んだ。

「・・・この仕事って、本当に大変よね」

「そうだな、生徒達の夏休み中にも色々やることあるし、な」

「あ、そういえば照先生、例の車、用意出来そうですか?」

急に思い出したかのように、蝶子先生が聞いた。

「ええ、無事出来ましたよ。後は当日、蝶子先生と日晴先生にお任せします」

「了解、任せて」



「紹介する、俺が卒業後お世話になる組織で既に活躍している・・・」

「悠矢だ、ヨロシク」

「雷電って言うんだ、よろしく」

「ど、どうも、上野って言います・・・よろしくお願いします」

いきなり自己紹介する形になったが、これから何が始まるんだ?

「・・・池袋、彼はこれから何をするか知っているのか?」

俺のリアクションを見てそう思ったのだろう、雷電さんが会長に聞いた。

・・・あまり聞かないから忘れがちになるけど、会長の苗字って池袋なんだよな。

「いえ、何も」

「ハァ、相変わらずだな、お前は」

「どうもです」

「いや、褒めてないからな」

相変わらずの会長の受け答えと、それに半ば呆れる雷電さん。

・・・ここは俺から聞こう。

「で、俺は一体何をすれば?」

「え?ああ、それなんだが・・・」

そう答えながら悠矢さんと雷電さんは目の前の廃ビルを見上げた。

「地球人の誰かが裏切り行為をしていることは池袋から聞いているだろ?」

「あ、はい・・・」

「で、この廃ビルにそのうちの一派が潜伏していることがこの前分かった」

「え?」

何となく予想は出来ていたけど、まさか本当にそんな展開になるとは・・・。

「んで、今から俺たちはそいつを取り押さえる、ていうわけだ」

手短に悠矢さんから説明を受けた。

そして、自分が会長にリストとIDを持ってくるよう言われた理由も理解出来た。

・・・もうここまで来たら、逃げ出せるわけない。

腹を括ることにしよう。

「・・・作戦はどんな感じなんですか?」

「お、乗り気になってくれたみたいだね」

微笑みながらそう応えた雷電さんは、懐から何やら棒状の物を取り出した。

「君たちが来る前に、この廃ビルを囲む形で簡易式のフィールド発生器を取り付けた」

「フィールド発生器?」

俺の使う『両腕部Iフィールド発生器』と同種なのだろうか。

「それを発動させれば、相手は逃げられなくなるし、周りにも被害は出ない」

「あ、なるほど」

効力を考えると、理屈はすぐ理解出来る。

それに周りを避難させることが出来ないことを考えると、一応極秘裏での作戦なのだろう。

「おそらく、前半で大勢に一気に襲われるだろう。そこは俺と悠矢で抑えるから君たち3人で先に進むんだ」

「了解しました」

「よし、じゃあとりあえずログインするぞ」

その悠矢さんの一声と共に、俺たちは一斉にログインした。
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