無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第39話『なめた代償』

「そこまでだ」

静かに、辺りにその声は響いた。

声がした方を見ると、そこにはあの用務員さんがいつもの格好で立っていた。

確か名前は・・・

「羅印・・・さん?」

「生徒会、ご苦労だったな。ここからは俺がやるから、黙ってくれていいぞ」

「あ・・・はい・・・」

何故だろう、羅印さんから言葉には出来ない覇気のようなものが感じ取れた。

「・・・ふん、用務員如きが俺達をどうにか出来るとでも思っているのか?」

完全になめた口調でサッカー部の1人が言った。

他の部員達も完全に羅印さんを下に見ていた。

「用務員・・・如き、か」

すると羅印さんは被っていた帽子を外した。

帽子があった箇所には、キレイに整ったオールバックの髪が姿を現していた。

「サッカー部、よく覚えておけ」

「あ?」

「お前達は今日、その用務員如きに負けるんだからな」

この言葉に、サッカー部は頭に来たのだろう。

「こ、このヤロー!!」

1人が剣を持って羅印さんに襲い掛かった。

俺はそれを止めようとしたが、間に合いそうにない。

だが羅印さんに剣が振り下ろされた次の瞬間。

ガチ

信じられないことが起こった。

羅印さんがその剣を、なんと素手で受け止めていた。

「や・・・やっぱり」

俺の後ろで目黒がケイタイを見ながら呟いた。

「どうした?」

「羅印さん・・・もうログインしている」

「え?」

いつもと全く変らない格好をしているのに?

おそらく、特別製のシステムを使っているんだろう。

でなきゃ、戦闘体制に入ったことも示すログイン後の戦闘服の意味がない。

「これで終わりか?」

羅印さんが迫ってきたサッカー部員に静かに聞いた。

「え?」

「なら・・・こちらから行くぞ!!」

次の瞬間、羅印さんから衝撃のようなものが辺りに走った。

それと同時に、信じられないがオールバックだった髪が全て逆立っていた。

この衝撃は、襲い掛かってきたサッカー部員を仲間達の方へと吹き飛ばした。

そして羅印さんはすぐに武器を具現させた。

あれは・・・

「『ピーコック・スマッシャー』?」

そう、目黒がさっきまで使っていた『ピーコック・スマッシャー』そのものであった。

だが、年季が入っているのか所々ボロボロになっている。

「や、やっちまうぞ!!」

「おぉ!!」

気合を入れなおしたサッカー部員達が一斉に襲い掛かっていった。

すると羅印さんは、まるでフィギュアスケートを思わせるかのように回転しながら跳んだ。

さらに捻りを入れ、サッカー部員達の頭上で頭が下になる形になった。

そして回転を続けながら『ピーコック・スマッシャー』を構え、そして発射した。

すると、『ピーコック・スマッシャー』の9つの砲口のどこから光線が発射されているのか分からない、そんな攻撃が放たれた。

ただでさえ軌道が変る光線、それの発射口が分からなくなっただけでも回避する難易度は倍増だ。

それにサッカー部員達は何をしていいか分からず、ただ・・・

「う、うわあーーーー!!?」

この攻撃を受けるしかなかった。

だが、ここから見て妙な点がある。

「・・・当たってない」

何人かには当たっているが、効果があるかどうか聞かれると疑問に思ってしまう、その程度の命中率だ。

羅印さんはこの攻撃を何発も行ったが、結果は同じだ。

結局、半分のサッカー部員達も倒せていない。

ただ、砂煙とサッカー部員自身の感じた恐怖で、身動きを取らせていなかった。

と、羅印さんが着地し、

「ウェポン、チェンジ!」

武器を変化させた。

それは、直径50cmほどの小さな玉だった。

だが、羅印さんはそれを手にしていない、玉は浮いていた。

するとその玉に一本の線が上から降りてきた。

次第に玉は輝きを増していった。

一応武器名らしきものは見えるが、何のことかよく分からない、そんな名前だ。

砂煙も晴れ、サッカー部員達が羅印さんを確認した時、表情に先ほど以上の恐怖が表れた。

「コイツでも喰らって・・・少しは頭冷やせ!!」
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