無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第37話『誓いの拳』

まず、俺はサッカー部の方へ駆けていった。

目黒に接近戦をさせるのは厳しい、それを考えれば当然の選択だ。

その最中に、

「シュート!」

目黒の『ジャンクション』の引き金が絞られ、光線が放たれた。

俺よりも先に届く光線に対し、サッカー部は回避行動をとった。

流石はサッカー部と言ったところか、身のこなしが野球部のそれとは違う。

これにより、光線はかすりもせずに空を切った。

だが、これは俺も目黒も見通していたことだ。

俺達の本当の狙い、それは回避行動をとって身動きが取れない相手を仕留めることだ。

サッカー部員の内、飛んで回避した相手に対して俺は掌を向け、雷撃を放った。

このまま行けば直撃・・・のはずだった。

クルッ

「な!?」

俺は目を疑った。

狙ったサッカー部員は体を捻らせ、それを回避したのだ。

どうやら、身のこなしの方はそれ以上のようだ。

おそらく、しばらくは目黒の砲撃も当たらないだろう。

それなら・・・

(俺が接近戦で仕留める!!)

ふと、サッカー部が持つ武器を見てみる。

銃などの射撃系を除くと、あるのは槍と剣、それに拳、か。

あの身のこなしを考えると、ただ『遠雷』で殴るのは困難だ。

なら・・・『遠雷』の特性を利用して形を変えて・・・

(剣・・・二刀流で勝負だ!)

両手からそれぞれの一振りを剣を形作り、俺は立ち向かった。

まず間合いに入った、同じく剣を持つ1人に対して剣を振り下ろしたが・・・

スッ

それを軽く避けられた。

それどころか、その隙に攻撃を仕掛けられた。

俺はそれをもう片方の剣で防ごうとした。

だが

スッ

「!?」

相手の剣が俺の剣を通り抜けた。

運良くギリギリのところで回避し、危ないと感じ取った俺はそのまま後退し、目黒と合流した。

そう、これが『遠雷』の利点であり欠点、「実体がないこと」だ。

自由に形は変えられるが、接近戦において手数の多い乱戦には防御できない分不利だ。

しかし、あの身のこなしで雷撃が当たるとはとても思えない。

「・・・上野君」

後ろから目黒が声を掛けてきた。

「・・・アレを使うか?」

「えぇ、この状況じゃ『遠雷』も『ジャンクション』も不向きだわ」

「だな・・・」

早速コイツを使うことになるとはな・・・。

まだ『遠雷』に比べて使いこなせているとは言えないが、文句は言えない。

それは目黒にも言えたことだろう。

「よし、行くぞ!」

「うん!」

「「ウェポン、チェンジ!!」」

その瞬間、俺と目黒の武器が姿を輝かせながら変えた。

俺のは、前腕部をまるごと保護したナックルに。

目黒のは、砲口を弧状に9つ並べた大型の銃に。

「・・・ふん、武器を変えたらどうにかなると思っているのか?」

サッカー部の、リーダー格と思われる奴が俺達を見ながら呟いてきた。

もっとも、俺達自体そんなことは思っていない。

ただ言える事は、変えなければ絶対に良い状況にならない、ということだけだ。

だから今は・・・

「行くぞ!」

「ええ!」

俺が駆けると同時に、まず目黒が引き金を引いた。

9つの砲口からは、光線がそれぞれバラバラに放出された。

だが結局は光線、真っ直ぐ飛ぶことに変りはない。

おそらくサッカー部員達はそう思ったのだろう、ただ飛ぶだけで避けようとした。

しかし、この光線は一味違った。

1つ1つの光線が何回も進行方向を変えながら目標を追いかけていったのだ。

目黒の武器、それは9連弧状光線放射兵器『ピーコック・スマッシャー』。

1発1発の威力は『ジャンクション』には劣るが、撃った後の隙がこちらの方が少ない。

それに、射程が短くなっていて一度に放てる光線の数が段違い。

目黒が求めていた中距離戦用の武器としては最適な代物だ。

それもあってか、目黒は先ほどとは違い、引き金を引いた後にその場から離れた。

そして俺は、目黒が狙いきれなかった2人に的を絞って駆け出した。

最初に間合いに入ったヤツ、そいつは剣は剣でも、ビーム系の剣を手にしていた。

この類の武器はいくつもあって把握しきれないが、そんなの今は関係ない。

言えるのは・・・こいつと俺は

(相性が・・・いい!)

すると相手から俺に仕掛けてきた。

だから俺はそれに合わせて

「フィールド展開!!」

この武器の能力を発動させた。

すると拳の周りに白い膜の様なものが出現した。

それを思いっきり相手の武器に当てた。

その瞬間、ビームが見事に砕け散った。

この膜は、特殊な力場・・・特にビームの類に滅法強い。

その名も・・・攻防一体型力場利用兵器『両腕部Iフィールド発生器』。
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