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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第34話『涙の理由』

俺達が生徒会室に着いた時には会長と品川さんを除く全員が揃っていた。

なのでその間に簡単な定例報告を行ったが、それも済んでしまい、今は

「お~~い、if文て何だ~?」

「ねぇ、期待値って何~?」

神田さんによる大崎さんと田町さんの勉強会が行われていた。

前回の中間であの大騒ぎだったんだから、今回も万全の対策をしないといけないようだ。

そんな光景を眺めていると

ガチャ

「皆さん、お待たせしました」

目黒と渋谷が揃って入ってきた。

その後ろに、メガネが印象的な見知らぬ女子が1人いた。

おそらく、彼女が・・・。

「この子が、サッカー部のマネージャーの・・・」

「よ、代々木です。皆さん初めまして」

目黒に促されるような形で挨拶してきた。

「ようこそ生徒会へ、とりあえずそこにお掛けください」

神田さんに言われ、代々木は空いていた椅子に座った。

「さて、早速本題ですが、最近サッカー部に何かありましたか?」

「そ・・・それは・・・」

聞かれた代々木は目を逸らし、体を小刻みに震わせた。

「代々木・・・」

そんな代々木に渋谷はそっと肩に手を置いた。

「安心して、代々木。ボクに話してくれたことを言ってくれればいいんだから」

「渋谷ちゃん・・・」

・・・これは?

「五反田、もしかして2人て・・・」

「え?あ、はい、僕たち同じクラスです。サッカー部のマネージャーてことは今知りましたけど」

なるほど、ということは先週休んだのは、今回の件の相談でもしていたんだろうな。

確かに、渋谷らしくはある。

「実は・・・」

そんなやり取りをしていると、代々木が口を開いた。

「最近、部員達の態度がおかしいんです」

「え?」

「今までは私たちマネージャーに優しく接してくれていたのに、2、3週間ほど前から急に一変して・・・」

言ってるうちに、代々木の目から涙が溢れ出してきた。

「・・・何か、心当たりはありますか?」

それを多少気にしながらも、神田さんは質問を続けた。

「わ・・・分かりません。私も知りたいぐらいで・・・」

「そうか・・・」

そう言って、神田さんは考え込んだ。

「・・・近いうちに、詳しく調査するか」

「え?」

「生徒会特権を使えば、それなりに事情聴取を行える。まずはそこから、だな」

たったこれだけの短期間で答えを導き出すなんて、流石神田さんだ。

「とりあえず、今日はありがとう、代々木さん」

「い、いいえ、こちらこそお役に立てず、すいません」

慌てながら代々木は頭を下げた。

「じゃあ、今日はもう帰ってもらっていいですよ」

「・・・あの、私送っていきます」

目黒がそう提案してきた。

言われてみれば、こんな泣き顔のまま送り出したんじゃ、こちらとしても気分がいいものではない。

「・・・そうだな、確かにその方が良さそうだ。じゃあ頼めるか?」

「はい」

「じゃあ私も行きます」

それに続いて渋谷も名乗り出てきた。

「よし、じゃあ2人ともよろしくな」

「「はい」」

そう言って目黒、渋谷、代々木の3人は生徒会室を後にした。

すると神田さんは

「・・・よし、じゃあ俺達は品川を待つか」

と言った直後に大崎さんと田町さんの方を向き

「それまで、ミッチリ勉強見てやるよ」

と言い放った。

「「・・・は~い」」

もちろん大崎さんも田町さんもそう返事するぐらいしか元気が残っていなかった。



10分後

「・・・あ!」

突然五反田が声を上げた。

「どうした?」

「渋谷さんに、宿題のノート貸すの忘れてました」

「・・・あぁ、なるほど」

そういえば、渋谷って運動は出来るけど勉強はイマイチだったよな・・・。

「今から行けば、まだ間に合うだろ。行って来いよ」

「は、はい。じゃあ行ってきます」

そう言い残して、五反田は走って出て行った。
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