無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第20話『瞳の奥で』

「・・・な、何だこれは?」

『最後の力』が進化した姿を見て、つい口走ってしまった。

それは、今まで進化して確認した武器とは、明らかに形が違った。

・・・イヤ、『形そのもの』がなかった。

強いて言うなら、似た武器はあった。

初めて手にした武器、『運命の業火』だ。

だが、あれとは決定的に違う点がある、それは・・・

「・・・雷・・・」

そう、俺の手に纏っているのは炎ではなく、雷だ。

それも、その量は『運命の業火』のそれとは段違いだった。

すると、俺の頭の中にその武器の名が入ってきた。

その名も、運命系自由創造型武器『遠雷』。

と、俺がそれを確認していると今しがた俺を吹き飛ばしたヤツが襲い掛かってきた。

さっきと同じ戦い方では、また苦戦するだけ。

だが、こいつの・・・

「この力を使えば!」

俺は雷を纏った二つの拳をぶつけ合わせた。

次の瞬間、そこから暗雲が俺の周囲に発生された。

暗雲はそいつを包囲し、何も確認することも出来ないために動きも停めた。

俺が今纏っているこれは雷であって、電気でない。

となれば、それを落とす雷雲も出すことは可能だ。

そして、これが雷雲なら・・・

「雷よ、迸れ!!」

俺のこの一言と共に、暗雲全体を雷撃が貫いた。

「ウギャアアアアアアァァァァァァァ!!」

やっと発せられた野球部の声は、このような断末魔の叫びになった。

そして暗雲が晴れると、そこには倒れたそいつが姿を現した。

これでやっと1人・・・。

と、俺がこうやって相手している間にもう1人の前衛のヤツが目黒に迫っていた。

目黒も『ジャンクション』を放ってそれを阻止しようとするが、避けられてうまくいかない。

「待てええええええ!!」

気が付いたら、それを止めようと走り出そうとする俺がいた。

その瞬間だ。

キィィィィン

耳には聞こえなかった、だが瞳の奥底でそんな音を感じた。

・・・あれ、何でだ?

(動きが・・・遅く見える!?)

何でこうなっているのか分からない。

だけど・・・この状況を利用すれば!

気が付いたときには、手のひらをそいつに向け、そして・・・

「雷よ、突き進め!!」

光線のような雷撃がそいつに向かって走った。

光速で突き進むそれはそいつに直撃、先の目黒のダメージもあってか、そのまま倒れた。

あと2人・・・まだ動きは遅く見える。

俺は撃ってくる弾を避けながら接近し、そして先ほどと同じように雷雲を発生させ2人を包んだ。

だが、そう何度も同じ手が通じるというわけでもない。

1人が雷雲の上部から抜け出してきたのだ。

と、次の瞬間。

「『ジャンクション』、『JSAモード』起動・・・シューート!」

目黒の声と共にジャンクションから、今までの光線とは分けが違うほどの光線が放たれた。

光線はその部員に直撃、そのまま吹き飛ばされていった。

聞いたことはある、『JSAモード』。

武器の威力と体への負担を3倍にするという代物だ。

俺はまだ使ったことはないが、まさかここまでの物とは・・・。

と、あと1人いるはずだ。

しかもそいつは全くの無傷、とりあえずこの雷雲で動きは止めているが、いつ抜け出されるか・・・。

すると

「上野君! 避けて!!」

何かと思うと、再び目黒が『ジャンクション』を構えていた。

「『ジャンクション』、『ジェノサイドモード』起動・・・シューート!」

すると、再び光線が放たれた。

だが、今放たれた光線よりも格段に威力も大きさも上だった。

おそらくこれは、『ジャンクション』そのものの能力だろう。

光線は暗雲を丸ごと飲み込み、部員もその光線によって起きた爆発により吹き飛んだ。

・・・これで全員のはずだ。

「ふぅ・・・て、目黒!?」

安心したのも束の間、俺は膝をついている目黒を見てすぐさま駆け寄った。

「だ、大丈夫。久々にアレをやって疲れちゃっただけだから・・・」

明らかに疲れた顔をして目黒は言った。

「そ、そうなのか? ならいいけど・・・」

心配だったが、今の俺にはそれ以外にどうすることも出来ない。

「・・・ところで、コイツらどうする?」

所々で倒れている野球部員を見て相談した。

「あ、こういう時は決まってるわ」

「え?」



「・・・アレ?ここは?」

「ここは、って保健室に決まっているじゃな~い」

起きた野球部員が見た先、そこには迦樓美ちゃんがいた。

「え゙・・・」

「全く、あなた達は問題ばかり起して~・・・でも、いい男じゃな~い。たっっっっぷり可愛がって・・・ア・ゲ・ル・ワ」

「ウ、ウワアアアアアァァァァァ!!!」



「・・・何か聞こえた気がするけど、気のせいか?」

「きっと気のせいよ♪」

目黒が満面の笑みで答えた。

確かに普通に考えれば倒れている生徒は保健室行きだが・・・あの先生で大丈夫なのか?

まぁ、自業自得というやつだ。

とりあえず・・・

「じゃあ、約束どおり驕ってよね♪」

「あぁ、そうさせてもらうさ」

今は腹ごしらえ、だな。
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