無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第17話『目覚める才能』

「と、以上がこの学校の説明だ。何か質問はあるか?」

「・・・あの、蝶子先生・・・」

「何だ?」

「何で体育館でこんな説明しているんですか?」

朝早く、この学校のシステムを聞くために来たはいいものの、いきなり体育館に連れて来られ、普通の教室でもいいような説明を聞かされた。

「私がここの管理者だからだ、他に何かあると思うか?」

「そ、そうですか・・・」

はっきり言われ、これ以上追求できなかった。

とりあえず、大体は会長から聞いたとおりのことを聞かされた。

けど、初耳だったのは、ランクのシステムと武器のシステム、それに防具なんてのも初めて知った。

ランクはF、E、D、C、B、A、Sと来てからSS、SSS、ACE、そしてその後はNTという少し特別なランクになるようだ。

それに、エンドレスバトラー用の武器も特別で、使い込めば使い込むほど更なる進化を遂げるらしい。

その武器も、見るだけで名前が分かり、手に持てばどのような性質か理解できるようになるとか。

昨日、『運命の業火』の性質をすぐに理解できたのはそのためらしい。

ということは、もしかして・・・

「この『運命の業火』も、進化の可能性が・・・」

「自分で確かめろ、それも1つの義務だ」

あっさり突き放された。

まぁ、それがルールなんだろうけど・・・。

となると、もう1つの疑問は・・・

「じゃあ、俺のランクはどうなるんですか?」

まだ昨日リスト着けたばかりの俺には、そのランクとはどうなるのかイマイチよく分からない。

「あぁ、それについてなんだがな」

「はい」

「・・・とりあえずログインしろ」

「え?あ、はい」

言われたとおり、リストにIDを入れてログインした。

昨日、あの野球部とか言われていた連中を追い払って以来のログインだ。

すると、目の前で蝶子先生もログインした。

「これで、どうするんですか?」

「まず、武器を出せ」

俺は言われたとおり『運命の業火』を出し、手に炎を纏わせた。

「出しましたよ、次は?」

「よし、今からお前のランクを調べる」

「あ、そうなんですか。で、どうやって?」

「実際に戦闘して、私が判断する」

「・・・え?」

次の瞬間、蝶子先生の手に一本の刀が現れ、握られた。

「とりあえず、死ぬ気でかかってこい!」

「え?ちょ、ちょっとまだ心の準備が・・・!?」

そう言っている間にも迫ってくる蝶子先生に、俺はその刀の名前を知るのが精一杯だった。



「あ、神田先輩!」

校門付近で神田を見かけた目黒は声を掛けた。

「目黒か、おはよう」

「おはようございます。朝早いですね」

「・・・多分理由はお互い同じだろうけどな」

「え、やっぱり神田先輩も上野君の様子を見に?」

「ああ。会長の言っていたことが、ずっと気になってな。目黒は何でだ?」

「やっぱり、クラスメートだから気になりますし、ご近所だってことが昨日分かったので」

「そうか、とりあえずどうなっているか早く知りたいところだな」

「ですね」

そう会話を交わしながら、2人は蝶子先生が教えているであろう、体育館へと真っ直ぐ向かった。



ガラッ

神田と目黒が体育館の扉を開けると、そこには倒れている上野と刀を持って整然と立っている蝶子先生がいた。

「あらら、蝶子先生、少しは手加減してあげましょうよ」

「大丈夫だ、これぐらいで死ぬようなヤツじゃない」

ふと微笑みながら蝶子先生は言葉を返した。

「う、上野君大丈夫ですか?」

目黒は心配そうにしながら蝶子先生に聞いた。

「安心しな、ただ寝ているだけだ。死んじゃいない」

そう言いながら蝶子先生はEB‐IDを抜き、ログアウトした。

「とりあえず、今から教務課に行ってこいつのランクを報告してくる」

「あ、はい。ちなみにこいつのランクはどうだったんですか?」

「・・・知りたいか?」

「是非」

神田は即答した。

「わ、私も出来れば」

目黒もそれに続いた。

「・・・NT1だ」

「え?」

「NT1!?」

2人とも驚きを隠せなかった。

無理もない、1年経ってもNTクラスのランクになれない者は多数いるのに、上野はそれをたった2日で成し遂げてしまったのだから。

「成長が本当に早い、あとしっかりとした武器を持たせれば、お前らの即戦力には十分なるはずだよ」

「そ、そうですか・・・」

「あ、ありがとうございました・・・」

すると蝶子先生はその場を去っていった。

「・・・目黒、お前も気抜いたらすぐコイツに抜かされちまうぞ」

「ですね、私も頑張らないと・・・」

そんな2人をよそに、上野は熟睡していた。
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