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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第137話『それぞれの歩む道』

「戻ったぜ」

「あ、おかえりなさい」

部屋の中に入ってきた牙津を大崎と田町が出迎えた。

2人は卒業後、揃って牙津が所属する企業へと就職。

武器の開発をメインとしながら軍などからの依頼に応える事業を展開していた。

3人が所属する部署では、主に遠隔操作による武器の開発を行っていた。

基本的に試作段階の武器を田町が使用し、大崎がそれに応戦する形により、データは順調に取得されていた。

「早速だが、こいつのデータを取得するぞ」

そう言うと、牙津は武器を具現化させた。

すると牙津の傍に一頭の猪が出現した。

「牙津さん、これってもしかして・・・」

「あぁ、十二支の1つだ。その中でも初期に開発されたやつでな」

武器の名は、語らずとも全員理解出来ていた。

十二支系有線制御型射撃砲『亥:ガンバレル』。

武器になった姿も、最先端の遠隔操作型の武器に比べると簡単な作りになっていた。

「でも・・・何でこれのデータを?」

田町が率直な疑問をぶつけた。

高校時代は今時の若者といった雰囲気を醸し出していたが、今では大人の落ち着いた雰囲気を纏っていた。

一方の大崎も、未だ直線的な性格ではあるが行動する前に考えるぐらいのことは出来るようになっていた。

「あぁ。軍の方からの要請でな・・・次世代用の十二支の開発が正式に依頼されることになった」

「ほ、ホントですか!?」

「あぁ。これも主任とまりんさんの交渉の成果だな」

昔に比べ大分浸透し、憧れというものから遠ざかっていくようになった十二支。

だがそれを新たに開発するとなれば、武器を開発するものとしてはとてもやりがいのある仕事に違いなかった。

「さて、じゃあ早速実験場に行くか」

「はい!」

そう言って3人とも部屋を後にしようとしたその時、牙津が突然足を止めた。

「あ、そうだ」

「え?」

「お前達にコイツが届いてたぞ」

そう言うと牙津は2人にそれぞれ封筒を手渡した。

「これは・・・?」

疑問に思いながらも2人は封を開けた。

「あ・・・」

「・・・そういえばそうだったな」

2人とも何かを思い出したかのように声を出した。



政府軍東京支部。

異星人からの侵略が日本で最も多いと言われる東京では、国内最大規模の勢力を有するとまで言われていた。

その中枢が存在する事務局の中の一室にて、黙々と事務的な作業をする2人がいた。

百花高校を卒業後、大学に進学しその後軍に入った大塚と品川であった。

大塚は現場で戦いに身を投じ、品川は後方指揮を主に担当していた。

2人の活躍は大きく、様々な戦績を出していた。

そのためもあって、事務的な書類仕事もそれに比例するように増えていた。

「・・・ふぅ、やっとひと段落したわ。コーヒーいる?」

「あぁ、頼む」

大塚は立ち上がり、2人分のコーヒーを用意し始めた。

高校時代に比べ大分物腰が落ち着いたが、その裏では相変わらず家柄の関係で悩まされているという。

トントン

「はい、どうぞ」

急なノックにも動じず、2人は返事をした。

扉が開かれると、そこには山本がいた。

「お疲れ様」

「あ、お疲れ様です」

2人の直属の上司である山本に、2人はその場で挨拶した。

「いや、固くならなくていい。ちょっと案内をしに来ただけだ」

「案内?」

「さ、入りたまえ」

すると山本の後ろから1人の男性が現れた。

「お久しぶりです」

「あ・・・日暮里」

同じ学科に所属していた品川はすぐに反応した。

百花高校卒業後そのまま軍に所属し、指揮官としてその手腕を振るっていた。

規律の厳しい軍の中でも皆平等に相手し、それでも高い戦果を挙げていることから『優眼の日暮里』の異名を持っていた。

「どうしたんですか?こんなところに・・・」

世界中を飛び回る日暮里が政府軍の支部にまで足を運ぶ理由はそうはなかった。

「えぇ。実は10年前の・・・あなた達が戦ったあの任務の報告書を読ませていただきたくて」

「!?」

その日暮里の頼みを聞き、2人は表情を変えた。

「・・・別にいいですけど、何で?」

「えぇ、実は今度の国際会議のデータとして、あの宇宙で行われた戦闘記録を知りたいんです」

あの日、戦艦『ハンドレッド・フラワー』を用いて宇宙での激戦を繰り広げたあの戦闘のことであった。

「そうですか・・・ちょっと待ってくださいね」

すると大塚は1つの棚を開け、そこから保存メディアを1つ取り出した。

「この中にそのデータが入ってます。どうぞご覧下さい」

「ありがとうございます・・・早速ですが、ここで見ていいですか?」

「え?あ、はい。じゃあそこにPCを使ってください」

日暮里は案内されたPCの前に座り、立ち上げると共に早速そのメディアを入れた。

そこには、要塞の中で行われた戦闘の記録が細部に渡り綴られていた。

「・・・なるほど、要塞内部で大爆発が起こって、その後こんなことが・・・」
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