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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第121話『不利を有利に』

ピピピピピピピ

「ン・・・」

部屋中に大音量が響き渡った。

戦艦に備わっていた仮眠室で休むよう先生達に言われ、発進直後からずっと眠っていた。

体を起き上がらせて、調子を確認してみた。

体力も回復しているし、先の戦いの疲れも飛んだ。

これなら心置きなく戦うことが出来る。

「あ、上野君・・・おはよう・・・」

すぐ近くのベッドで寝ていた目黒も起きたようだ。

でも、まだ寝ぼけているようにも思える。

言葉のトーンもそうだが、目が半分しか開いていない。

「おはよう、準備出来たらブリッジに行こう」

「・・・うん・・・」

とりあえず顔は洗った方がいいと思った俺は、近くにあったタオルを迷わず目黒に渡した。



「先生!」

ブリッジに着くと、音無先生と蝶子先生が立って外の様子を見ていた。

外は真っ暗、ここは宇宙なんだとすぐに納得することが出来た。

「おはよう、疲れは取れたか?」

「はい・・・それより、あれから何か変わったことは?」

「あぁ、目的地ならとっくに補足してある。前方を見てみろ」

「え?・・・あ!」

そう言われて見ると、すぐに分かった。

暗い宇宙の中に、白く浮かんでいる建造物があることに。

しかも、その近くでは戦艦が3隻も構えている。

会長が言っていたのは、おそらくアレのことだろう。

「戦艦が邪魔だな・・・まずはあれをどかすぞ」

「どかす、て・・・どうやってですか?」

こっちはたった1隻・・・数的に不利なのは明らかだ。

『大丈夫よ♪』

『それなら俺達に任せておけ』

突然スピーカー越しに声が聞こえてきた。

すぐ近くのモニターにその主の姿が映され、誰なのか確信することが出来た。

日晴先生にらむ先生だ。

2人とも、どうやらこの戦艦の甲板にいるようだ。

ログインしていれば、宇宙間行動は普通に可能だが、あそこから何をするつもりだ?

「やはり2人に来てもらって正解でしたよ、じゃあ任せますね」

『あぁ。文化祭の時は手伝えなかったからな。その時の分まで暴れさせてもらうぜ』

『今日の私達は止められないわよ』

まさか・・・2人だけで戦艦を3隻も破壊しようっていうのか!?

「せ、先生、いいんですか!?2人だけに任せて・・・」

「安心しろ、あの2人はこっちの方が戦いやすいはずだ」

「え?」

疑問を感じていると、日晴先生が大きな箱を取り出した。

あれは・・・ミサイルランチャーの類か?

すると、その予想通り箱から6発のミサイルが一斉に飛び出した。

ただのミサイルが6発飛び出しただけ・・・と俺は思っていたが、すぐにそれは間違いだということに気付いた。

1隻の戦艦に当たったそれは、1発1発がとてつもない爆発を起こしたのだ。

その威力は・・・同じミサイルである品川さんの『リフレイン』とは比べ物にならない。

日晴先生が使った、その武器の名は多弾装高威力ミサイル発射装置『サイサリスMLRS』。

あれを使うとなれば・・・文化祭で戦うのを止められたのも頷ける。

一方、らむ先生は別の戦艦に対して飛んで向かった。

一見何も持っていないらむ先生だったが、すぐに変化が現れた。

背中から、光り輝く蝶の羽が現れた。

しかもその大きさは目黒の『天使』になった時に現れる羽よりも遥かに大きい。

だけど、驚いたのはその後だ。

羽の光に触れた戦艦がその部分から溶解していったのだ。

しかも、その勢いは止まりそうにない。

あの羽の正体、それはナノマシン使用大型破滅兵器『月光蝶』。

これも、文化祭のときに止められた意味が良く分かる。

でも、この調子で行けば戦艦はなんとかなりそうだ。

「・・・まずいな」

そんな俺の気持ちとは裏腹に、音無先生が呟いた。

「ど、どうしたんですか?」

この状況で何がまずいのか、俺には理解できなかった。

「・・・このままじゃ、間に合わないかもしれん」

間に合わない?

一体、何のことを言っているんだ?

「上野、目黒、2人に頼みたいことがある」
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