無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第115話『用意された策』

「何か・・・手があるんですか?」

この状態を打開出来る手段・・・そんなのがあるっていうのか?

「あぁ。ここのサーバは電源を停められても、内部で蓄えられた電力で1時間だけ密かに動く仕組みになっている」

「ということは・・・1時間だけならログインも可能なんですか?」

もしそうなら、まだ光明が見える。

「だが、ログインには条件がある」

「条件?」

ただでさえキツい状況なのに、更に条件があるというのか?

「ログイン出来るのは・・・その生徒会専用リストからログインした人物だけだ」

「え・・・これですか?」

確かにこのリストは生徒会専用で、設定を解除するのに費用と時間がかかると会長から昔聞いた。

・・・俺が生徒会に入るきっかけとなったコイツにまさかそんな秘密があったとは。

「今他の奴らは酔いつぶれて寝ている。まともに動けるのは・・・お前達3人だけだ」

「俺達だけ・・・ですか」

流石にこの状況は、俺達にとって分が悪すぎる。

だけど・・・迷ってられない。

俺達がやらなければ、他に誰もいない。

「分かりました、やってみます」

その決意を表すよう、俺は胸ポケットから『EB-ID』を取り出した。

「・・・お前ならそう言ってくれると思っていたよ」

蝶子先生からそんな一言をもらうと、先生2人が屋上の出口へ向かおうとした。

「アレの確保、ですね?」

「あぁ。どう考えても相手の狙いはそこだろう。お前達はサーバの方を頼む。サーバは・・・あそこだ」

音無先生が会長の質問に答え終わると、そのまま指をさした。

その先にあったのは・・・校舎の真ん中にある時計台。

まさかあんなところにあったとは、予想もしなかった。

「頼んだぞ」

そう言い残し、2人はその場を後にした。

「・・・さて、早速お出ましのようだ」

会長がそう呟くと、この屋上に次々と何かが降りてきた。

・・・あの目黒のクローンだ。

だけど、こいつらはクローンではなくただの機械。

そうと分かれば、俺には特に支障はない。

ただ・・・

「・・・・・」

目黒本人がどう思っているか、それが問題だ。

現に、複雑な表情を浮かべている。

そんな目黒の肩に俺は手を置いた。

「う・・・上野君?」

「安心しろ、何があっても・・・俺はお前を信じる」

「・・・うん、ありがとう」

目黒はそう答えてから、俺と同様『EB-ID』を取り出した。

「じゃあ2人とも、準備はいいかい?」

会長もいつの間にか取り出していた『EB-ID』を手に持っていた。

「「はい」」

同時に答え、そして同時にそれをリストに入れる構えを見せた。

「よし、行くぞ。EB・・・」

「「「ログイン!!」」」

そして3人同時にログイン、ここからは・・・時間との戦いだ。

「行くぞ」

「「はい!」」



「何故だ・・・どうして俺に何も言わなかった!!」

「君はまだこの前の傷が癒えていない。『エクスカリバー』だってまだ修理中だよ?」

「クッ!」

駒込とのやりとりに苛立ちを露にしながら、新橋はその場を後にしようとした。

「どこへ行く気だい?」

「決まってるだろ、『百花高校』にだよ」

「もう打ち上げ準備は完了している、今行ったら間に合わないよ?」

「うるせえ!!俺にとってお前らの作戦より、アイツと決着をつけることの方が大事なんだよ!!」

声を荒げ、駒込に敵意すら見せた。

「・・・いいだろう、気が済むまで行けばいいさ。だけど、作戦の邪魔だけはしないでくれよ?」

「努力だけはしておいてやる」

それだけ言い残し、新橋はその場から姿を消した。

それを確認した後、駒込はふと呟いた。

「・・・捨て駒はどこまで役に立ってくれるか。期待はしていないけどね」
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