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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第102話『決意する気持ち』

「すぐ・・・駆けて行った?」

「あぁ。今頃、もう着いているだろうね」

目黒の反応を聞いて、俺は驚きを隠せなかった。

俺と同じようになっていると思っていたのに・・・何で?

「どうして、って顔してるね」

「・・・はい」

やはり会長には、全てお見通しのようだ。

「上野君、君は自分で言ったこと忘れたのかい?」

「え?」

俺が言ったこと?

「『目黒はそんな弱いやつじゃない』って、あの砂浜で言わなかったかい?」

「あ・・・」

そうだ、俺はあの時、そんなことを言っていた。

何より、目黒の強さに疑いがなかったから。

それなのに・・・俺は・・・

「心配することはない」

「え?」

「君はそれ以上に強いはずさ。それを信じて、神田はそいつを渡したんじゃないのかい?」

「あ・・・」

そう言われて、俺は改めて手に持っているチップを見た。

これを渡してくれた神田さんの気持ちは、俺には分からない。

だけど・・・俺を信じてくれなきゃコレを渡してくれるはずがない。

もう、迷うわけにはいかない。

「行ってきます」

俺は立ち上がって、そのまま駆け出した。

「・・・・・」

その最中に会長が何か言ったように聞こえたが、それを聞き返すほどの余裕はなかった。



「へへへ、どうした?もう終わりか?」

野球部とサッカー部の鎮圧に行っていた目黒、渋谷、五反田、代々木の4人であるが、限界が徐々に近づいていた。

普段の状態ならともかく、強化された状態の相手を20人近く相手にするのは流石に酷であった。

それでも半分の10人まで減らしたものの、そこまでが限度だった。

「ま、まだです!」

そう言うと目黒はすぐ飛び上がり、『ピーコック・スマッシャー』の砲口を下に向けた。

そして引き金を絞ろうとした、その時だった。

「させねえよ」

同じく跳躍したサッカー部員の1人が目黒の方へと近づき、そのまま蹴りを放った。

「キャッ!!」

それを避けることの出来なかった目黒はそのまま吹き飛ばされてしまった。

「もらったー!!」

そしてそのままサッカー部員は目黒に向かって突進、トドメを刺そうと拳を構えた。

「目黒さん!」

「お前達の相手は俺らだって」

助けに向かおうとした1年生3人に他のサッカー部員や野球部員が襲い掛かってきた。

それを避けるなり防ぐなりしたものの、そのために目黒を助ける余裕がなくなってしまった。

1年生たちはもちろん、目黒本人ももう終わりかと思った。

その時だった。



「目黒!!」

やっと到着したと思ったら、目黒がいきなりやられそうになっている。

「EB、ログイン!!」

すぐさまEB-IDを認証リストに入れログイン、更に『遠雷』を具現化、躊躇うことなく雷撃を放った。

その雷撃は狙った奴に直撃、目黒を窮地から救った。

「目黒、大丈夫か?」

すぐさま倒れていた目黒に駆け寄り、様子を聞いた。

「う、うん、大丈夫・・・」

それを聞いて、安心した。

と、今度は1年生達が狙われている。

今度はそっちを助ける番だ。

「目黒、行けるか?」

「うん!」

力強い返事を聞き、俺はすぐさま一緒に構えた。

「迸れ!!」

「シュート!!」

俺は『遠雷』の雷撃を、目黒は『ピーコック・スマッシャー』から9本の光線を放った。

それぞれ寸分も狂わず野球部員かサッカー部員に直撃し、吹き飛ばした。

これにより余裕が生まれた1年3人も、俺達の方へと駆け寄ってきた。

「上野先輩、遅いですよ!」

開口一番、渋谷にそう言われた。

「悪い悪い。だけど、その分きっちりと働かせてもらうから、それで勘弁な」

そう言って俺は一歩前に出た。

「へぇ、いい気になってるね」

サッカー部の1人がそう言ってきた。

「前の俺達と思ったら大間違いだぜ!」

野球部の1人も睨みつけながら叫んできた。

なら、思い知らせてやる。

「俺も、前の俺とは違うぜ!!」

そう言ってから、俺は駆け出した。
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