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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第95話『吹き返した警戒』

「神田」

「何だ?」

『百花高校』の中に建つ道場。

そこで神田と大崎は道着に身を包み、組み手を行っていた。

互いにログインせず、生身の状態でのやり取り。

大崎は元々空手部に所属しているだけあって問題は何もなかった。

神田に関しても、武道に関しての心得は身に着けているため、その大崎相手に後れは取っていなかった。

毎日とまではいかないが、このような鍛錬をかなりの頻度で行っている2人。

『百花高校』内だけでなく、生徒会の中でも上位に立つ2人の強さはこれによるものが大きかった。

「目黒をあそこに行かせてよかったのか?」

「知ってたのか?」

言葉と共に放たれた拳を神田は前腕部で受け止めながら聞き返した。

「つい昨日、依頼状をちょっと見ちまってな。ビックリしたぜ」

「・・・だが、問題ないだろう」

そう言ってから神田の蹴りが大崎の腹部を狙うも、一歩引いた大崎に避けられた。

「本当にそう思っているのか?」

「あぁ。それに・・・」

「それに?」

「ここであの時のことを克服出来なきゃ、アイツは今後の人生でずっと苦しむことになる」

真っ直ぐ見据えたまま神田はそう言い切った。

「違いねえな」

大崎もそれを肯定した。

「2人ともー、差し入れ持ってきたわよー」

道場の入り口で、田町と大塚が2人を見ていた。

「とりあえず、あいつらの無事を祈りながら休憩しようぜ」

「だな」

2人はそのまま歩き出した。



彼是、20分くらいは歩き続けているだろう。

ガジコさんの先導で歩いてはいるが、中々目的らしきものは見えてこない。

ずっと、ただ長い下り坂だ。

・・・一体、どこまで続いているのだろうか?

「長いですね」

この沈黙を打ち破るかのように、犬彦先生が聞いた。

「はい、でももうすぐです」

ガジコさんがそう答えると、前方に光を確認した。

「あ、あれです」

このリアクションで、やっと目的地に来たと確信することができた。

下り坂を下りきり、着いた場所は・・・

「ここは・・・?」

正直、何と言ったらいいか分からなかった。

照明はあるものの薄暗い中に、いくつもの部屋が存在する。

そして、何よりも気になったのが

「・・・残骸?」

今までも何度か戦ってきた、ロボットの残骸が散らばっているのだ。

「中々奇妙な場所ですね、ここは」

周りを見渡しながら、犬彦先生が口を開いた。

「はい、でもこれ以上に気になる部屋があるんです」

「気になる部屋?」

「こちらです」

再びガジコさんが歩き出した。

そして、1つの扉の前に立ち、それを開けた。

開けた先には・・・確かに奇妙な部屋があった。

「これは?」

目の前には、人1人が簡単に入りそうないくつもの大きなガラスのケース。

しかし、どれも割れてしまっている。

「・・・もう、廃棄された施設なのでしょうか?」

目黒が周りを見渡しながら聞いた。

「おそらくそうだと思います。どうやら、警備システムを切れてしまっているようですし」

確かに、あそこに転がっていた残骸は警備用の物。

警備システムがあったのは確かだろう。

「・・・・・」

先ほどから、目黒が不思議そうに周りを見ていることに俺は気付いた。

「目黒、どうかしたか?」

「・・・私、ここを見たことがある気がする」

「え?」

そんな嘘みたいなことがあるのか?

「本当か、それ?」

犬彦先生もそれが聞こえたのか、反応した。

「えぇ、でもどこで見たかは・・・」

目黒は必死に思い出そうと考え込み始めた。

その時だった。

照明が急に赤くなり、警報が鳴り始めた。

「な、何だ?」

警備システムは切れているはず・・・なのに何で?

「このままだと袋叩きに遭う、部屋を出るぞ!」

「は、はい」

犬彦先生からの指示に従い、俺達はすぐに部屋を出た。

すると、どこかで見たことのある光景が目の前に映った。

それは、ありとあらゆる場所からあのロボットが湧き出てくる光景だった。
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