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無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第30話『認められし獣』

「な・・・何だ、アレは・・・」

それを見て俺はつい呟いてしまった。

まりんさんが『届かぬ想い』から変えた武器・・・それは武器ではなかった。

黄色い毛皮を身に包んだ獣・・・虎だった。

そんな獣からは、異様なほどのエネルギーがみなぎっていた。

そのエネルギーに反応したのだろう、ロボットがまりんさんの方を向いた。

ニヤ

心なしか、まりんさんの口が笑った気がした。

すると、虎が急に輝きだし、そして光に拡散された。

そんなのに構うことなくロボットは拳を振るおうとしてきた。

その時だった。

ドゴォン

ロボットの頭部で爆発が起こった。

俺はモチロン、当のロボットも何が起きたか分かってないようだ。

それを示すかのようにロボットが爆発が起きた方を向こうとした次の瞬間

ドゴォン

再び爆発が反対側で起きた。

またロボットがその方を向こうとした。

だが

ドゴゴォン

今度は背中で爆発が2回起こった。

まりんさんによる攻撃で翻弄されているのは分かるが、どうやっているのかはよく分からない。

と、まりんさんの背中の方から何やら2本のロープ状の物が出ていることに気付いた。

それを俺は目でたどってみた。

すると、その先では何かが高速でロボットの周りを移動していた。

「ま、まさかあれは・・・」

近くにいた大塚さんが口を開いた。

「え?どうかしたんですか?」

「えぇ。まさか、まりんさんが十二支の所有者だったなんて・・・」

「十二支?」

初めて聞く言葉だ・・・。

「えぇ、名前に干支の名前を冠した、特殊な武器よ」

そう言われて、まだあの武器の名前を確認するのを忘れていることに気付いた。

俺はあの武器をジッと見て、その名前を確認した。

・・・なんだコレは?

十二支系量子通信制御ビーム砲『寅:プリスティス』。

寅・・・確かにさっきまで、あの武器は虎の姿をしていた。

・・・だけど、1つ思うことがある。

「で、でもそれってスゴイことなんですか?」

「えぇ、現役のエンドレスバトラーでさえ、それ手にしている者が少ない、希少な武器よ」

そ、そんな凄い武器とは・・・。

と、会話を交わしているうちにロボットが動きを完全に止めた。

だが、まだ微かに起動音が聞こえる。

異星人が作った兵器だ、放っておいて得することなんかない。

ここでトドメを刺すのが一番いい。

なら、出来る限り集中砲火するのが一番いい。

俺のエネルギーは・・・どうにか

「1発だけ・・・撃てる!」

俺がそう決めて構える横で、大塚さんも『雷鳴の闇』を構えた。

そしてモチロン、まりんさんも『プリスティス』の砲口をロボットに向けた。

「2人とも、合わせてね!」

まりんさんがこちらでも構えているのが分かったのだろう、そう声掛けてきた。

ここで失敗したら・・・もうチャンスはない。

緊張が、俺を縛るのがよく分かった。

その時だった。

キィィィィン

まただ、瞳の奥で何かが聞こえてきた。

何故だろう、全然慣れない感覚なのに不思議と落ち着く。

「行くわよ・・・1、2、ファイア!!」

耳に入ってきたまりんさんの掛け声と共に、俺は掌から雷撃を放った。

隣の大塚さんも、『雷鳴の闇』をロボット目掛けて投げた。

そしてまりんさんも、『プリスティス』による掃射を行った。

まずまりんさんの掃射は、ロボットの頭部を集中的に破壊した。

次に大塚さんの『雷鳴の闇』はロボットの背中から腹部を貫通した。

最後に俺の雷撃は、ロボットの胸を撃ち抜いた。

これらが全てロボットにダメージを与えた瞬間、

ドゴォォォォォン!!

大爆発が起こった。

ロボットは文字通り、木っ端微塵になった。

ここから再生するなんて、まず考えられない。

「・・・皆、今度こそお疲れ様」

まりんさんが武器を格納しながら言った。

「とにかく、今度こそラーメン、行きましょ」

「そうしようぜ、俺も腹減ったぜ」

「・・・牙津、アンタは自腹よ」

「ハァ!?何で!?」

「学生と違って、金持っているでしょ?文句言わないの」

「ちぇ・・・」

「ハハハ」

そんなまりんさんと牙津さんのやりとりを笑いながら眺めていると

「・・・上野」

後ろから大塚さんに話しかけられた。

「ハイ?」

「アンタ・・・覚醒出来るの?」

「覚醒?何ですかソレ?」

「・・・そう、知らないならいいわ」

そう言い残して大塚さんは歩き出した。

「・・・何だったんだ?」

グゥ~~~~

疑問には残るが、とりあえず今は飯だな



(あの爆発は、コアを貫いたことによる爆発、ダメージの蓄積じゃない。となると・・・

上野、アンタまだまだ化けるわよ、きっと)

そう大塚が心に思っているなど、誰一人として気付くわけもなかった。
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