無料オンラインゲーム『百花繚乱Endless Battle』。 そのノベライズとそれに関することを書いていきたいと思います。

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第27話『それぞれの能力』

「四方から熱源反応確認、援軍よ!」

まりんさんが突然言ってきた。

周りを見渡してみると、遠くの方から何かが迫ってきているのが良く分かった。

「全ての対象が範囲に入り次第『グングニール』を発動させます。音無先生、頼みましたよ」

「えぇ」

そう言いながら音無先生は、肩からかけていた羽毛に手を添えた。

次第に、その何かが近づき大きく見えてきた。

「・・・カウント始めます・・・3・・・2・・・1・・・『グングニール』発動!!」

次の瞬間、周りに何やら激震のようなものが伝わると共に稲走りも起こった。

と同時に、もう姿形をはっきりと目視出来る援軍がピタリと動きを停めた。

「音無先生、お願いします!」

「了解した!」

そう言って、音無先生は持っていた羽毛を高々と投げ上げた。

すると羽毛は四方八方へ無数に飛び散った。

ドゴォォォォン

飛び散った羽は援軍に当たり、次々と爆発を起した。

その爆発の数は、尋常ではなかった。

その様は、まるで俺達の中心に爆炎の輪が出来ているようにも見えた。

この状況を起した、音無先生の武器もやっと把握出来た。

対大群特化型脳波遠隔操作羽『フェザーファンネル』。

名前から察するに、牙津さんの『ファンネル』の派生系のようなものだろう。

「・・・こんな感じでいいですか?」

余裕たっぷりに音無先生はまりんさんに聞いた。

「は、はい。でもまだ気を許せません、引き続き周囲の警戒をお願いします」

「はい」

最後までその冷静さを保ちながら音無先生は警戒に入った。

と、その間に宇宙船の第二波が来たようだ。

だが、今度の数は先ほどより圧倒的に多い。

「・・・まりん、やっとお前達の出番っぽいぞ」

「のようね。大塚さん、渋谷さん、いくわよ」

「「はい!」」

そうやり取りが行われている間に、援軍はこちらの射程距離に入った。

俺達は先ほどと同じように遠距離攻撃を開始した。

しかし、何回やっても数が減る気配がない。

すると、近づききった宇宙船から異星人が降りてきた。

細い体形に重厚な装甲を纏った、明らかに地球人ではないフォルムが印象的な奴らだ。

「よし、行くわよ!!」

まず先手を撃ったのはまりんさんだ。

降りて間もない異星人に『届かぬ想い』による一発を放った。

見事に直撃、一発でその異星人は爆発した。

だが、次々と異星人が降りてきたため、それぐらいでは掃討したうちには入らなかった。

まりんさんはそれに構わず『届かぬ想い』を連射。

それに続くかのように大塚さんと渋谷が接近していった。

まず大塚さんが『雷鳴の闇』を突き出した。

相手はガードしたものの、それを見事に突き破られた。

もちろん相手は言うまでもなく、それにより爆発を起した。

そしてそれに続くかのように渋谷が

「タァァァッ!」

目の前にいた異星人目掛けて拳を振るった。

それを喰らった相手はそのまま吹き飛んだ。

渋谷の装備している武器、それは運命系衝撃集中拳護具『刹那の夢』。

見る限り、打点に衝撃を起してダメージを与える武器のようだ。

だけど・・・

「なッ!?」

渋谷が驚きを露にしている理由、それは吹き飛んだ異星人が難なく着地。

しかも、全くダメージを受けていないようだからだ。

いくら1週間かけて『運命の業火』を最終形にしたからといって、結局は渋谷も五反田もランクはA。

NT以上の強さを誇るヤツがざらにいる異星人達相手には、まだまだ力不足なのは目に見えていた。

出来るなら手助けしてやりたいところだが、俺も宇宙船の迎撃で手一杯、とてもそれどころではない。

すると、異星人が再び襲い掛かってきた。

「クッ!」

渋谷も構えはするが、動揺は隠せ切れていない。

そんな渋谷に構うことなく、異星人が持っていたビームサーベルで攻撃のモーションに移った。

その瞬間、異星人に何本かのレーザーが直撃した。

そのダメージで異星人が怯んだ隙に、渋谷は先ほど殴った場所目掛けて、今度はアッパーの形で拳を振り上げた。

今度は異星人もダメージの蓄積で、衝撃により体を真っ二つに分断された。

ちなみに異星人に直撃したレーザー、それは言うまでもなく

「五反田、サンキュ!」

そう、五反田の『砕かれた世界』による援護射撃だ。

拡散したレーザーの8割方を宇宙船への迎撃に回し、残りの2割で援護をしたのだ。

「五反田!」

「は、はい!」

牙津さんが五反田に荒い声を上げてきた。

単純に考え、作戦を無視したことに対する怒りだろう。

「・・・もう宇宙船の数も少なくなってきた」

「え?」

「こっちは俺と上野でどうにかするから、渋谷の援護にでも行って来い!」

「は、はい!了解しました!」

そう言って五反田は渋谷の方へと向かった。

「さて、上野、残りの奴らを片付けるぞ!」

「はい!」

そう言って、俺は再び雷撃を放った。
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第28話『支える力』

「これで・・・ラストだぁ!!」

俺の掌から放たれた雷撃によって、最後の1機が撃墜された。

雷撃は最後の宇宙船に直撃、そして炎上し爆発した。

宇宙船を表す赤い点は、もう見当たらない。

「よし、俺達も残った奴らを掃討するぞ!」

「はい!」

牙津さんに返事すると同時に振り向いた。

視線の席では、まりんさんに大塚さん、そして渋谷に五反田が奮闘していた。

しかし、降りてきていた敵の数はあまりにも多かった。

敵の数が、減っている気配は・・・ない。

「一気に決めるぞ!」

すると牙津さんがまず仕掛けてきた。

それも、いつの間にか遠くに飛ばしていた『ファンネル』を周りに集めていた。

そして敵陣に突っ込み、全方位に攻撃を開始した。

一見無謀に見えるこの戦法、だが・・・

「オラオラオラーーー!!」

牙津さんの狙いは正確無比、外す気配が見られない。

そんな中、1人の異星人が攻撃を受けながらも牙津さんに突撃してきた。

しかも牙津さんの背後、このままだと危ない。

俺が雷撃で援護しようとしたその時

ガチ

それよりも早く、牙津さんが振り向き、そいつに手を出される前にアイアンクローをかました。

「それぐらいで倒せるとか・・・」

牙津さんの握力で、異星人の顔にヒビが入った。

「思うんじゃねえ!」

そして高々と投げ飛ばし、『ファンネル』の斉射を見舞った。

もちろん全弾命中、耐え切れる訳がなかった。

だが、そんな牙津さんの活躍にも関わらず敵の数は減る気配はない。

俺がたとえここでまともに出ても戦況を覆すのは難しいだろう。

敵の平均的な強さと俺のランクはほぼ同じだしな。

ならここは・・・

(倒さず、サポートする!)

まず、敵陣に突っ込んだ。

もしここで牙津さんのように戦っても、返り討ちに遭うだけだ。

だから俺は、拳同士をぶつけ合わせた。

そして『遠雷』の能力である雷雲を発生、敵たちを覆った。

俺と、これに少し巻き込まれかけた牙津さんがそこから抜け出すと同時に、

「迸れ!」

雷雲に雷を走らせた。

雷雲の中で、敵たちが電気によるダメージを受けているのが音からして分かった。

そしてある程度雷を放ったところで

「今です!」

俺の掛け声と共にまりんさんが『届かぬ想い』を。

牙津さんは『ファンネル』を。

そして五反田も『砕かれた世界』を、それぞれ一斉に掃射した。

雷雲に阻まれ狙いは付けられないが、それでもこれだけの掃射ならば関係がないはずだ。

そして掃射が済み、雷雲も自然と消滅した。

そこに現れたのは、敵の残骸ただそれだけだった。

「・・・任務終了、ね」

まりんさんがそれを見て呟いた。

「だな、あとの処理は専門班に任せるとしよう」

牙津さんもそれを確認しながら呟いた。

「それはそうと、百花高校の皆、お疲れ様。お礼と言っちゃなんだけど、どこかうまいものでも食べに行かない?」

任務中は全く見せる素振りがなかった笑顔がまりんさんの顔に表れた。

「いいんですか?じゃあお言葉に甘えて・・・」

例を言おうとした、その時

ピーーーーーーーー

急に甲高い警告音が聞こえてきた。

「な、なんだ!?」

「・・・どうやら、最後の敵が来たようですね」

音無先生が空を見上げながら言った。

俺達も見上げると、何かがこちらに降りてきているのが分かった。

大きさからして、宇宙船かと最初は思った。

だが・・・形がそうではなかった。

「あれは・・・まさか!?」

そしてソイツが俺達の目の前に降り立った。

ソイツは、10メートルはあると思われるロボット・・・。

「・・・任務は続行ね」

まりんさんが構えるのを見て、俺達も続けて構えた。

だが、見た目からして普通に戦って勝てるのか。

少なくとも俺にはそう思えた。

「・・・牙津」

まりんさんが牙津さんに声をかけた。

「何だ?」

「本部に、アレの使用許可要請を出して」

「アレか?いいのか、こんなところで使って?」

「問題ないわ、それに手加減して勝てるとは思えないしね」

「分かった」

すると牙津さんはリストに備わっているボタンを操作した。

「・・・これでよし」

「ありがとう・・さぁ皆、少し時間を稼いで!」

「は、ハイ!」

俺達はまりんさんの号令と共に、駆け出した。

第29話『切り札』

先手を打ってきたのは相手だった。

背中のブースターを点火させ、こっちに突進してきたのだ。

「マズイ、散開!」

まりんさんの号令と共に俺達はその場を離れた。

が、ちょうど真ん中にいた大塚さんが出遅れてしまった。

「大塚さん!」

思わず叫んでしまったが、今から回避行動をとっても避けるのは難しい。

大塚さんもそう考えたのだろう、だからか持っていた『雷鳴の闇』を構えた。

そしてロボットが振り下ろしてきた拳に向かってそれを突き出した。

ぶつかり合った双方間に、激しいスパークが起こった。

うまくいけば、『雷鳴の闇』の能力で拳を貫ける。

だが・・・

「わっ!?」

ロボットのあまりのバカ力に、逆に大塚さんが吹き飛ばされた。

うまく空ガを回転させ、着地した大塚さんだが、動揺は隠せていなかった。

それに構わず、ロボットが再び突進してきた。

今の状態の大塚さんじゃ、迎え撃つのも難しい。

駆けて助け出そうとした、その時、

バァン!バァン!バァン!バァン!

ロボットの四肢が突然爆発した。

俺はその爆発の瞬間を確かに見た。

4つの羽がロボットに当たっていた。

考えるまでもない、音無先生だ。

現に、反対側に避けていた音無先生は何かを放ったような構えをしていた。

そして、ロボットも今の爆発でよろけていた。

俺はその隙に大塚さんのところまで駆け込み、抱えてそのまま反対側に移動した。

「大丈夫ですか?」

「あ、あぁ、ありがとう」

・・・大塚さんにこうやって礼を言われたのは初めてかもしれない。

「・・・後は任せたぞ」

突然音無先生に言われた。

「え?」

「今ので、用意していた羽は全て使い切った。今回は他の武器を用意してないしな」

「ハァ!?」

「まぁ、手助け出来るのはここまでだ。後はお前らでどうにかしてみろ」

どうにかって言われてもなぁ・・・。

「あ、まさか!?」

そう思い、反対側でまりんさんといる牙津さんを見た。

既に『ファンネル』を格納させていた。

あの宇宙船を迎撃していた際、俺より圧倒的に撃墜していた。

その分、弾丸の消費も半端がなかったはずだ。

そしてこの状況が、この状態だ。

一方のまりんさんも、何やらじっとしている。

だけど、さっきの会話を聞く限り秘策はあるようだ。

なら、それに答えるだけのことをするしかない。

そうなると、俺が出来るのは・・・

「・・・あれしかない」

なんだかんだで、俺も宇宙船の迎撃でそう何発も『遠雷』で攻撃は出来ない。

精々、3発が限度だ。

それなら、選択肢は一つ。

やるのは初めてだが・・・悩んでいられない!

「・・・遠雷』、『JSAモード』起動・・・!!」

発動と共に、手の雷が激しさを増した。

初めてコイツを使ったが、やり方は頭の中に入っていた。

この両手を、思いっきり握り合わせた。

次の瞬間、その雷は神田さんの『蒼天の剣』のように伸びた。

あとはコイツを思いっきり振り下ろせばいいだけだ。

・・・だが、そう簡単にはいかないようだ。

このエネルギー量に気付いたのだろう、ロボットがこっちに気付いたからだ。

俺の今の実力では、おそらく返り討ちに遭うだけだ。

何か手はないのか・・・。

その時だった。

「ハァァァァァ!!」

突然渋谷がロボットの背後から『刹那の夢』で頭部を殴った。

だが、言うまでもなくダメージはほぼ無かった。

続けて五反田の『砕かれた世界』によるレーザーが何本も飛んできた。

これもダメージらしいダメージは見受けられない。

一見、何の意味も無い2人の行動。

しかし、俺にはオオアリだった。

「渋谷、離れろ!!」

俺は渋谷が離れたのを確認したのと同時に、両手を高々と振り上げた。

そして・・・

「いけぇぇぇぇぇ!!!」

ロボットの脳天目掛けて、伸びた『遠雷』を振り下ろした。

『遠雷』はロボットに直撃、激しいスパークが起こった。

だが、このまま行けば普通は両断出来るはずなのに、それが出来そうに無い。

ただ単純に、俺の能力が低いからだと容易に想像出来た。

次第に、『遠雷』のエネルギーも少なくなってきた。

これが尽きた時こそ、本当に終わりだ。

そう頭に過ぎった時、同時に牙津さんとまりんさんの声も聞こえてきた。

「まりん、使用許可が降りたぞ!」

「分かったわ、ウェポンチェンジ!!」

と同時に『遠雷』のエネルギーが尽き、俺はまりんさんの方を見た。

すると、まりんさんの持っていた『届かぬ想い』が光ながら姿を変えていた。
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